業務案内

構造設計は、建築物の造形美、機能美を成す骨格を造るためのものです。
造形美だけでなく、安全かつ堅牢な建築物を使用目的、用途に基づく最適で合理的な 空間を提供する構造設計を心がけています。

-建築構造設計(S造,RC造,SRC造,CFT構造) -建築設計 -建築耐震診断
-耐震補強設計(免震・制震建築物) -適合性判定

 

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設計・建築  葉デザイン事務所
構造  石山構造建築事務所+草場基成
設備  有吉建築設備設計事務所
電気  藤野設備設計事務所
施 工    太平工業
敷地面積   504.04㎡
建築面積   302.28㎡
延床面積  1,405.14㎡
階 数    地下2階 地上4階
構 造    鉄筋コンクリート造 鉄骨鉄筋コンクリート造
鉄骨造
工 期    1996年11月~1997年11月

 

青山(1984)、銀座(1987)、代官山(1993)と、引き続き私たちがブティックをデザインしたミズレイコTOKYOの本部である。
移ろいやすいファッション界の中で、変わることのないポリシーを貫いて、変わることのない顧客の支持を受けている稀有なファッション企業である。私たちが手がけた一連の「ラフォーレミュージアム」に先立つ数年前、スペースを媒体(メディア)として交流することを意図した北九州の「NRCC(ニューロビン・カルチャーセンター)」(本誌8007)は、巨大なシリンダーの形態をもっており、そこには「ミズレイコTOKYO」と何ら共通点がないように見えるが、共に街区からの“変形=DEFORMATION”が行われている。
「NRCC」が、道路斜線と協同組合の「和」を表す「円」が結びついて、シリンダーを削ったような形態であるのに対して「ミズノレイコTOKYO」は、日影斜線と道路斜線、用途地域による分割線と敷地形状そして樹木が形態を自動的に決定している。

 

 

 

自由な意志によって建築の形態はどのようにでも変形できるし、歪みや変形を目的としたデザインもありえる。しかし、ここで表現しているのは止むを得ず変形させられた形態であり、あらゆる条件の中で生き延びざるために導かれた形態であって、できるかぎり恣意性を排除している。しかし、どんなに排除しても相変わらず残される恣意性が、結果として認識されることになる。特に、ジグザグのガラスによって構造的、音響的要求に応答していることが、もっとも恣意性をあらわにしている。
作為より合理性に基づいた形状決定をしているにもかかわらず、相変わらず消去できない作家の特異性が表れれてしまうのである。かえってそれがこのビルを特徴づけている。つまり、恣意性を消去しようとすればするほど、逆にその意図が浮かび出ることになるのであろう。

 

第1回ジャパンエキスポ富山’92」(本誌9209)のときに始めた自然現象の建築がそうであったように、あらゆる自然現象に何らかの方法で応答する合理的形態が、許容しないはずのしい恣意性を顕在化する矛盾を沖縄のヒンプンにも見ることがあった。閉ざしながら開放する関係性がそこにある。暗くすることで明るくしたり、狭くすることで広くしたり、その対比性の伸縮性が私にとって興味深い主題のひとつである。斜めに倒れかかるジグザグのガラスの存在感もまた、消去されるべきだったものだし、その透明な存在感はかつて経験したことのない手応えがある。フレームレスの大きなガラスの平板さが、厚みや深さを獲得したことになる。  (葉祥栄)

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